資産運用マニュアル

2019.03.03

セミリタイアしようと考え始めたら、資産運用についても、真剣に検討しておくべきです。

もちろん、セミリタイアした後に、じっくりと腰を据えて、取り組んでもいいとは思いますが、資産運用手法については、すぐに身につくものでもありませんから、早くから取り組むのに越したことはありません。

資産運用とは?

資産運用という言葉自体は、よく聞く言葉ですが、実際の意味することをキチンと説明できる人は意外と少ないように思われます。

資産運用という言葉を、ウィキペディアから引用させていただきます。

資産運用とは、自身の持つ資産を貯蓄・投資し、効率的に増やしていくこと。

出典:資産運用-Wikipedia

ポイントは、効率的に増やしていくことです。

なかには、増やすどころか、大きく減らしてしまう人もいるぐらいですから、カンタンなようで、とても難しいのが資産運用ということになるでしょう。

また、貯蓄・投資というのも、ポイントとなってきます。

貯蓄に関しては、現在の日本においては、効率的に増やしていくことになりませんので、投資で、資産を効率的に増やしていく必要があるということになります。

つまり、資産運用とは、投資を行い、自身の持つ資産効率的に増やしていくことです。

投資対象は?

一言で投資と言いますが、実は、非常に、たくさんの種類の投資が存在します。

以下に、代表的なものを挙げます。

  1. 不動産投資
  2. 株式投資
  3. 投資信託
  4. 先物・オプション取引
  5. 外国為替証拠金取引(FX)
  6. 外貨預金
  7. 債券投資
  8. 社債投資
  9. 貴金属投資

不動産投資 vs 株式投資

上記のうち、一般的には、不動産投資もしくは株式投資が第一候補になるかと思います。

そこで、本項では、「不動産投資と株式投資のどちらがセミリタイア向きなの?」という観点で、比較したいと思います。

不動産投資

不動産投資というと、以下の書籍が思い浮かぶのは、筆者だけではないと思います。

改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)

金持ち父さんは、この不動産投資で初期の頃の資産を形成されたものと思われます。

有名なところでいうと、「お金に働いてもらう」という考え方です。

つまり、銀行から安く借り入れて(ローンを組んで)、家賃収入で、そのローン分を支払った上で、自分の手元にお金が残る(さらには増えていく)という仕組みです。

例えば、1000万円の不動産物件を頭金0円で、丸々ローンを組んだと仮定します。

そのローンの支払いが年間24万円、家賃収入が年間48万円だとすると、差額の年間24万円が儲けとなります(説明簡略化の為、複利、税金および諸経費等は考慮せず。以降も同様)。

要は、自己資金は出さずに、借りてきたお金(ローン)に働いてもらって、年間24万円の利益を稼いでもらったということになります。

と、これだけ考えれば、不動産投資は非常に魅力的な投資に見えますが、初心者がゼロから始めるとなると課題が多いのも現実です。

その課題の一例としては、以下のようなものです。

  • 似たような物件はあったとしても、全く同じ物件はない。つまり、良い物件を見つけられるかどうかが不透明
  • 有利な条件でローンを組めるかどうかが分からない(基本は難しいです)
  • 空き家対策(家賃保証もあったりしますが、基本的には貸し手側に有利になっている場合が多い)が必要
  • 管理が煩雑(物件数も多くなり、資金に余裕が出来れば、管理会社に任すという方法もありますが、初期の頃は、自身で行う必要がある)
  • 自然災害への対策(地震や台風等)
  • 基本、確定申告を行う必要がある

と、ネガティブな内容が並んでしまいましたが、上記のような課題をクリアして、そこそこの物件数を保有できるようになるところまでいけば、不動産投資は、非常に魅力的ではありますが、開始時は、慣れないこともあり、結構大変な労力が必要になってくるでしょう。

セミリタイアして、お金も時間も有り余って仕方ないという人で、かつ、大家さんになって、「色々な人と接しながら、物件の管理をするのもいいかな。」と思えるような人であれば、この不動産投資は有力な選択肢になりますが、そうでない人は、ハードルが高いと考えられます。

株式投資

一方の株式投資は、ギャンブルというようなリスクの高い投資だというイメージをお持ちの方も多いと思います。

実際のところは、「そうでもあり、そうでもない。」

つまり、やり方次第です。

株式投資の場合は、不動産投資と異なり、投資対象となる物件(株式)は、同じものが多数、存在します。

逆に、不動産投資の場合は、良い物件を仕入れて、その物件に住む人を見つけて、安定して家賃収入が得られるのが、定石ですが、株式投資の場合は、やり方が多種多様です。

それこそ、ギャンブルのようなやり方もありますし、リスクを極力抑えるようなやり方も可能です(その場合、通常、リターンも低いですが)。

したがって、株式投資も初心者がゼロから始めるとなると、不動産投資とは違った課題が存在します。

その課題の一例としては、以下のようなものです。

  • 非常にたくさんの株式(企業)が存在する中から投資対象を選択しなければならない
  • 非常にたくさんの投資法が存在する中から、いくつかの投資法を修得しなければならない
  • 不動産投資以上に、情報が氾濫しており、何を拠り所(よりどころ)として、株式投資をすればいいかが分からない
  • 企業の不祥事が突如、発生する可能性がある
  • 元本が保証されていない

と、こちらもネガティブな内容が並んでしまいましたが、実は、不動産投資よりは、開始時の労力が少なくて済むというメリットがあります。

また、不動産投資よりも、混交玉石の情報が数多く存在するのも確かですが、ある程度、確立された投資法が存在するのも、また確かです。

何より、以下のようなメリットがあります。

  • 少額からでも開始できる
  • 特定口座(源泉徴収有)にしておけば、原則、確定申告が不要
  • 税率は、原則、所得金額に関係なく一定(20.315%)

つまり、スモールスタートが可能で、かつ、税金等に関する手続きも気にすることなく、投資を続けていくことが可能だということです。

特に、意外と軽視されがちですが、二点目と三点目の税制面では、非常にメリットが大きいと考えています。

結論

ということで、もうお分かりかと思いますが、セミリタイアに適した資産運用は、株式投資ということになります。

ただし、その投資手法には、注意が必要です。

資産運用

それでは、実際の資産運用は、どうすればいいのかということについて、ご紹介します。

具体的には、以下のような資産運用が、セミリタイア向きです。

  • 資産運用期間:長期
  • 資産運用資金:余裕資金
  • 資産運用対象:信用リスクが低く(財務内容が良く)、業績が良い、もしくは安定した、配当利回りの高い大型企業(現物株)
  • 資産運用手法:バイ・アンド・ホールド
  • リスク分散法:銘柄分散、期間(購入時期)分散

要は、毎日の株価の上げ下げは気にせずに、ほぼほったらかしで、定期的に、配当金を受け取るという運用方法です。

そのためには、信用リスクが低く、かつ、減配リスクも低い銘柄を選定する必要があります。

また、複数の銘柄に分散投資し、購入時期をずらすことにより、さらに、リスクを抑えることが可能となります。

臨時収入があった時などに、上記の条件に合う銘柄を選定し、買うというようなスタイルで運用していくのが、セミリタイアには、ちょうどいいでしょう。