3大クラウド会計ソフトの比較と自社に合った選び方

2020年7月24日

テレワークが急速に普及しています。テレワークと言えば、クラウドが一般的ですが、会計の世界もクラウド化が進んでいます。新規で導入される場合は、クラウド会計ソフトが、第一候補になっています。

そこで、今回、クラウド会計ソフトの比較と自社に合った選び方ということで、3大クラウド会計ソフトの比較と、事業者の状況別に、どういった観点でクラウド会計ソフトを選べばいいのかを解説します。

クラウド会計ソフトとは?

クラウド会計ソフトとは、インターネットを経由して、EdgeやChrome等のブラウザを用いて利用する会計ソフトのことです。クラウド会計ソフトと相対するのがデスクトップ型(PCインストール型)会計ソフトです。今でも多くの事業者がデスクトップ型(PCインストール型)会計ソフトを利用していますが、大きな流れとしては、クラウド会計ソフトに向かっています。

個人事業主のクラウド会計ソフトのシェア

クラウド会計ソフトの利用者には、大別すると、個人事業主と法人の二種類がありますが、その内の個人事業主の2020年4月末時点でのクラウド会計ソフトの事業者別シェアは以下となります。

個人事業主のクラウド会計ソフトの事業者別シェア ※()内は個人事業主数

【1位】弥生 : 56.7%(861)

【2位】freee : 21.1%(320)

【3位】マネーフォワード : 16.8%(255)

出典:クラウド会計ソフトの利用状況調査(2020年4月末)-MM総研調べ

この数字を見ると、弥生が過半数となる56.7%で、圧倒的なシェアを獲得しているのが分かります。ただし、調査対象総数20,980の個人事業主のうち、57.1%にあたる11,980事業者が会計ソフトを利用していないという結果だったのには留意が必要です。また、クラウド会計ソフトという括りになっていますが、いわゆる確定申告ソフトが大半を占めているものと考えられます。

中小企業のクラウド会計ソフトのシェア

もう一方の法人の内、従業員300人以下の中小企業等の2017年8月末時点でのクラウド会計ソフトの事業者別シェアは以下となります。

中小企業等のクラウド会計ソフトの事業者別シェア

【1位】freee : 32.3%

【2位】マネーフォワード : 19.2%

【3位】弥生 : 15.4%

出典:クラウド会計ソフトの法人導入実態調査(2017年8月末)-MM総研調べ

こちらに関しては、2017年8月での調査結果となりますので、最新の状況とは異なる可能性はありますが、freeeが大きくリードし、マネーフォワード、弥生が続くという内容となっています。

ただし、調査対象総数の内、会計業務に会計ソフトを利用している法人の割合は54.1%であり、その内のクラウド会計ソフトを利用している法人の割合は14.5%ですので、まだまだ、デスクトップ型(PCインストール型)会計ソフトを利用している法人が多いです。

おそらく、昔から使用しているデスクトップ型(PCインストール型)会計ソフトを継続して使用している法人が多いということだと考えられます。

3大クラウド会計ソフトの料金と主な機能

個人事業主および中小企業のクラウド会計ソフトのシェアトップ3は、いずれも、freee、マネーフォワード、弥生となりました。その3大クラウド会計ソフトの料金と主な機能を各事業者毎にまとめました。

クラウド会計freee

個人向けの確定申告ソフト「クラウド会計freee」のプランは、以下の通りです。

プラン名 スターター スタンダード プレミアム
料金(年額,税込) 12,936円 26,136円 43,780円
主な機能
  • 確定申告書類の作成(白色・青色対応)
  • 申告書類の提出機能(電子申告対応)
  • 見積・請求書_納品書作成
  • チャット・メールサポート
  • スタータープランの全機能
  • レシート写真の読み取り(ファイルボックス)無制限
  • 入金・支払管理レポート
  • チャットサポート優先対応
  • スタンダードプランの全機能
  • 月締め
  • 電話サポート
  • 税務調査サポート補償
無料お試し期間 最長30日間 最長30日間 最長30日間

法人向けの会計ソフト「クラウド会計freee」のプランは、以下の通りです。

プラン名 ミニマム ベーシック プロフェッショナル
料金(年額,税込) 26,136円 52,536円 525,360円
主な機能
  • ユーザー上限3名まで
  • 効率的な記帳機能
  • 決算書の作成
  • 見積・請求・納品書作成
  • 入金・支払管理
  • チャット/メールサポート
  • ミニマムプランの全機能
  • ユーザー3名まで無料
  • 請求書の定期・一括請求機能
  • 従業員の経費精算機能
  • ワンクリックで振込
  • 電話サポート
  • ベーシックプランの全機能
  • ユーザー10名まで無料
  • 予実管理機能
  • プロジェクト会計
  • より複雑な部門設定
  • より複雑な申請経路の設定
無料お試し期間 最長30日間 最長30日間 最長30日間

マネーフォワード クラウド会計


個人向けの確定申告ソフト「マネーフォワード クラウド確定申告」プランは、以下の通りです。

プラン名 パーソナルミニ パーソナル パーソナルプラス
料金(年額,税込) 10,560円 12,936円 39,336円
主な機能
  • 確定申告書類の作成
  • 銀行・クレジット明細の自動取込
  • 見積・納品・領収・請求書作成
  • 請求書の郵送(1通あたり別途190円)
  • 取引先の登録数(上限15件)
  • 経費精算
  • 給与計算
  • 社会保険手続き
  • 勤怠管理
  • マイナンバー管理
  • メール/チャットサポート
  • パーソナルミニの全機能
  • 消費税集計機能
  • レポート機能
  • 請求業務(毎月自動作成)
  • 請求業務(回収消込表)
  • 請求書の郵送(1通あたり別途170円)
  • 取引先の登録数(上限なし)
  • パーソナルの全機能
  • 確定申告の電話サポート
無料お試し期間 最長30日間 最長30日間 最長30日間

法人向けの会計ソフト・経理ソフト「マネーフォワード クラウド会計」のプランは、以下の通りです。

プラン名 スモールビジネス ビジネス エンタープライズ
料金(年額,税込) 39,336円 65,736円 お問い合わせ
主な機能
  • 決算書の作成
  • 銀行・クレジット明細の自動取込
  • 部門登録(2部門まで)
  • 見積・納品・領収・請求書作成
  • 請求書作成メンバーの追加(3名まで)
  • 請求書の郵送(1通あたり別途180円)
  • 経費精算
  • 給与計算
  • 社会保険手続き
  • 勤怠管理
  • マイナンバー管理
  • スモールビジネスの全機能
  • 部門登録(無制限)
  • 請求書作成メンバーの追加(無制限)
  • 請求書の郵送(1通あたり別途170円)
  • 振込データの作成
  • 郵送、メール送信等の一括操作
  • ビジネスの全機能
  • 仕訳の承認機能・変更履歴
無料お試し期間 最長1ケ月間 最長1ケ月間 お問い合わせ

弥生(やよい)オンライン

個人向けのクラウド白色申告ソフト「やよいの白色申告オンライン」のプランは、以下の通りです。(2021年3月15日までのお申し込み分に限ります。)

プラン名 フリー ベーシック トータル
料金(年額,税込) 初年度:0円

次年度:0円

初年度:4,400円

次年度:8,800円

初年度:7,700円

次年度:15,400円

主な機能
  • 取引入力などの基本機能
  • 確定申告書類の作成
  • 銀行口座やクレジットカードとの連携
  • 領収書やレシートの自動仕訳
  • 取引・残高/損益/貸借レポート
  • WebFAQ(よくある質問FAQ)
  • セルフプランの全機能
  • 操作サポート(電話・メール・チャット)
  • サポート対応時間延長(確定申告時期)
  • 画面共有サポート
  • ベーシックの全機能
  • 業務相談(仕訳・経理業務・確定申告・消費税改正・マイナンバー)
無料お試し期間

個人向けのクラウド青色申告ソフト「やよいの青色申告オンライン」のプランは、以下の通りです。(2021年3月15日までのお申し込み分に限ります。)

プラン名 セルフ ベーシック トータル
料金(年額,税込) 初年度:0円

次年度:8,800円

初年度:6,600円

次年度:13,200円

初年度:11,000円

次年度:22,000円

主な機能
  • 取引入力などの基本機能
  • 確定申告書類の作成
  • 銀行口座やクレジットカードとの連携
  • 領収書やレシートの自動仕訳
  • 取引・残高/損益/貸借レポート
  • WebFAQ(よくある質問FAQ)
  • セルフプランの全機能
  • 操作サポート(電話・メール・チャット)
  • サポート対応時間延長(確定申告時期)
  • 画面共有サポート
  • ベーシックの全機能
  • 業務相談(仕訳・経理業務・確定申告・消費税改正・マイナンバー)
無料お試し期間 最長1年 最大2ケ月 最大2ケ月

法人向けのクラウド会計ソフト「弥生会計オンライン」のプランは、以下の通りです。(2015年1月以降に設立(登記)した法人で、2020年12月31日までのお申し込み分に限ります。)

プラン名 無料体験 セルフ ベーシック
料金(年額,税込) 最大2ケ月無料 初年度:0円

次年度:28,600円

初年度:0円

次年度:33,000円

主な機能
  • 取引入力などの基本機能
  • 銀行口座やクレジットカードとの連携
  • 領収書やレシートの自動仕訳
  • 取引・残高/損益/貸借レポート
  • WebFAQ(よくある質問FAQ)
  • 取引入力などの基本機能
  • 決算書類の作成
  • 銀行口座やクレジットカードとの連携
  • 領収書やレシートの自動仕訳
  • 取引・残高/損益/貸借レポート
  • 操作サポート(電話・メール、最大2ケ月)
  • 業務相談(最大2ケ月)
  • 画面共有サポート(最大2ケ月)
  • WebFAQ(よくある質問FAQ)
  • セルフプランの全機能
  • 操作サポート(電話・メール)
  • 操作サポート(チャット)
  • 業務相談(仕訳・経理業務・確定申告・消費税改正・マイナンバー)
  • 画面共有サポート
無料お試し期間 最大2ケ月

自社に合ったクラウド会計ソフトの選び方

上記でも分かりますが、クラウド会計ソフトと言いながら、それぞれがサポートしている機能や料金が大きく異なりますので、一律に比較するのが、非常に難しいのが現実です。そこで、「どのような考え方で、クラウド会計ソフトを選べばいいのか?」ですが、「自社もしくは自分の状況に合わせればOK!」というのが、その答えです。

また、各ソフトとも、無料お試し期間が設けられていますので、その無料お試し期間を活用して、各ソフトを使ってみるのも一つの手です。いちいち、試すのが面倒くさいという方は、以下のような観点を判断材料にしてください。

確定申告/決算業務のみで、とにかく安く済ませたい

確定申告のみが出来ればいいので、とにかく安く済ませたいという個人事業主には、やよいの白色申告オンライン、もしくは、やよいの青色申告オンラインがオススメです。

何と言っても、やよいの白色申告オンラインフリープランなら、キャンペーンではなく、ずっと0円ですからね。白色申告を行う個人事業主で、サポートをしてもらわなくても自分ですべて出来るという人は、ずっと無料で使えるわけですから、これを利用しない手はないはずです。

白色申告ではなく、青色申告を行う個人事業主も、やよいの青色申告オンラインセルフプランなら、キャンペーン適用で、初年度は無料で使用できます。次年度も他社と比べても一番安いです。

一方、決算業務のみが出来ればいいので、とにかく安く済ませたいという法人には、弥生会計オンラインがオススメです。こちらもキャンペーン適用で、セルフプランベーシックプランとも初年度は無料で使用できます。



経費精算/給与計算/社会保険/勤怠/マイナンバーも行いたい

確定申告や決算業務以外にも経費精算、給与計算、社会保険手続き、勤怠管理、マイナンバー管理といった各種業務を一元的に行いたい人には、マネーフォワード クラウド会計がオススメです。マネーフォワード クラウド会計の場合は、いわゆるバックオフィス機能を全部まとめて、提供しています。

会計や簿記の知識不要でスマホを使って手軽に確定申告したい

初心者の方にとっては、確定申告や決算業務というと、とかく億劫なタスクです。そこには会計や簿記の知識が少なからず入ってきます。しかし、そのような会計や簿記の知識不要で確定申告を行えるように工夫しているのが、会計freeeです。

ガイド付きの入力画面や質問に答えていくだけで完成する確定申告書の作成等、初心者の方でも簡単に業務を行えるようになっています。また、スマホアプリも用意されていますので、レシートを写真で撮れば、金額や日付を自動で読み取るといった経理が手軽に行える機能も便利です。

まとめ

  • 3大クラウド会計ソフトのサポートしている機能や料金は大きく異なる
  • 無料お試し期間を活用して、各クラウド会計ソフトを試してみる
  • クラウド会計ソフトの選択にあたっては、自社もしくは自分の状況に合わせる