12冊出版して分かったKindle本の最適な価格設定

2020年7月25日

Kindle Direct Publishing(キンドル・ダイレクト・パブリッシング、以下、KDPと略す)で、電子書籍を出版する時の大きな悩みの一つに、値段の付け方があります。

本記事では、その値段の付け方について、筆者がこれまでKDPで、12冊出版して分かった最適な値段の付け方について、説明します。

希望小売価格の要件

KDP利用規約の中で、Amazonは、希望小売価格の要件を定めています。

希望小売価格の要件|Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング

Amazon.co.jpでの希望小売価格の要件

  • 35%のロイヤリティ オプション 99円~20,000円
  • 70%のロイヤリティ オプション 250円~1,250円

一般的な紙の書籍の印税と呼ばれているものが、一般人だと、10%とか言われていますので、35%でも十分、魅力的です。

70%と言えば、とんでもない率になりますが、70%のロイヤリティ オプションを選択するには、電子書籍をKDPセレクトに登録する必要があります。

KDPセレクトとは?

KDPセレクトとは、Kindle販促プログラムの名称です。

KDPセレクト|Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング

どのようなプログラムかといいますと、電子書籍をKindleストアの独占販売にし、Kindle Unlimited(KU)およびKindleオーナーライブラリ(KOL)に追加することにより、KUまたはKOLの利用者がその本を読んだページ数に基づいて、KDP セレクト グローバル基金の分配金を受け取れるというものです。

要は、Kindleストアの独占販売にし、かつ、「読み放題」対応になるということです。

これだけ聞くと、「読み放題」で読まれて、自分の電子書籍が売れなくなるのではないかと思われるかもしれません。

実は、ほとんどの出版者からすると、これは、全くのというのが筆者の見解です。

なぜか?

それは、ほとんどの読者は、読み放題で、一旦、中身を読んでおいてから、買うかどうかを判断していると考えられるからです。

考えてみれば、納得できる話だと思いますが、中身がよく分からないうちに、一般人が書いた電子書籍に高いお金を払う人は稀だということです。

もちろん、ある程度、名前の知られている信頼感のある人なら話は別でしょうが、その他の無名な著者の書いた電子書籍を、買おうと思う人はほとんどいないと考えるのが普通でしょう。

最適な値段の付け方

本題の最適な値段の付け方ですが、考え方としては、以下の流れになります。

1)70%のロイヤリティの範囲内 → 250円~1,250円

2)オリジナルのノウハウ系 → 500円~1,250円

3)ページ数が100ページまで → 500円

4)ページ数が100ページ以上 → 980円

5)100ページ以上かつ中身の濃いオリジナルのノウハウ系 → 1,250円

上記はオリジナルのノウハウ系の一例です。

ノウハウ系は、そのノウハウを知りたい人が、それなりに存在しますので、中身がそれなりなら、ワンコイン以内なら、KUもしくはKOLで読んだ後に、いつでも読めるように買っておく人も一定数いるものと思われます。

特に、お金稼ぎ系のノウハウは、その傾向が高いように思われます。

これは、多くの人が大きく儲けようと考えておられるので、将来に期待する大きな儲けからすると、ワンコインぐらいは、安いものだと考えられておられるのでしょう。

また、販売終了になる可能性もあるので、買っておくという人も一定数存在すると思われます。(筆者の場合、内容が古くなったと思ったら、すぐに販売終了にするからかもしれませんが…)

ちなみに、筆者の場合は、最大12冊の電子書籍を同時期に販売していた時がありますが、11冊を500円で、1冊だけ1,250円にしていました。

その時の売上は、トータル金額ベースで言うと、実販売とKDPセレクト基金で、50:50ぐらいのイメージでした。